旅行記:冬のヨセミテ 後編 (スキー&スケート)



ヨセミテ渓谷を含むヨセミテ国立公園は、数ある全米の国立公園の中でも人気が高く、年間400万人の人々が世界中からやって来ます。6月から9月のピークにはヨセミテ渓谷は大混雑し、近隣の宿泊施設の予約も難しいと言われています。
一方で「雪と孤独の季節」と呼ばれる冬のヨセミテは、寒く、道路の一部が雪で閉鎖されるため、訪れる人の数はぐっと少なくなります。

旅行先としてはあまり人気のない冬のヨセミテ。けれど、この季節だけの楽しみもあるのです。
今回の旅で楽しんだ、冬のヨセミテならではアクティビティをご紹介しますね。



1. パウダースノーをたっぷり味わう





ヨセミテ国立公園内にスキー場があることは、あまり知られていないかもしれません。バッジャーパス・スキーエリアは標高8,000フィート(2,400m)に位置していて、晴れていればシエラネバダの雄大な山々を眼下に見渡せます。リフトが3本だけのこじんまりとしたゲレンデですが、初心者から上級者まで楽しめるコースが用意されています。

出典:http://www.mappery.com/


このスキー場の一番いいところは、ヨセミテではめずらしく、混雑と無縁なところ。ゲレンデは広々としていて、コースによっては貸切になる時もあります。寒い中リフトの順番を待つ必要もありません。誰もいない森の中の、踏み跡のついてないパウダースノーを滑降する気持ち良さは、なかなか味わえないですよね。





バッジャーパス・スキーエリアへは、ヨセミテ渓谷内の主要ホテルやキャンプ場から出ている無料のシャトルバスを利用するのが便利です。凍結して傾斜のきつい山道を登って行くため、途中で駐車してチェーンをつけていました。(自家用車で行く場合は、四駆と高度な運転技術が絶対に必要です!)






スキーに必要な道具はスキー場にあるレンタルショップで借りることが出来ます。スキー一式と、1時間のレッスン料、そしてリフト1日券がついて90ドル前後と、比較的リーズナブルに楽しめるのも魅力的。レッスンのインストラクターやリフト乗り場のスタッフは皆とてもフレンドリーで、ゲストのスキー体験が楽しいものになるように全力で協力してくれます。息子は今回が人生初めてのスキーでしたが、忘れられない1日になったようです。






2.ハーフドームを仰ぎながらアイススケート





ヨセミテ渓谷の最奥にあるカリー・ビレッジというキャンプサイト内に、冬季限定で設置される屋外スケートリンクがあります。特筆すべきはそのロケーション。ハーフドームを眺めながらスケートができるなんて、想像もしませんでした。(しばらくは足元がおぼつかなくて、下ばかり見ていたけれど)





スケートリンクの脇には居心地の良いファイヤーピットがあって、冷えた身体を温めることが出来ます。焚き火の前に座ってホットチョコレートを楽しんだり、キャンプサイト内のマーケットで買えるマシュマロを焼いて食べるのもおすすめです!






実は昔から冬は大の苦手で、寒い寒いと文句を言っていることが多かったのですが、今回の旅で冬の楽しさをたくさん発見しました。
新鮮で清々しい冬の空気、夕日に染まる雪山の色、焚き火の匂い。
寒さは人のぬくもりを一層あたたかく感じさせてくれます。残りの冬を大切な人たちとじっくり楽しみたいものですね。

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