旅の後半訪れてすっかり気に入り、それからほとんどの時間を過ごしたハワイ島南東のプナ地区。ハワイ大学の関係者や、そして世界中から集まったヒッピー達が多く暮らす街でもあり、ちょっと独特な雰囲気がありました。プナの中心地にある小さな町、パホアのメインストリートには、オーガニックカフェや、古本屋、ハンドメイドの服を扱う店などが並んでいます。 ハワイ島に3店舗あるオーガニックスーパー、Island Naturalsもあり、駐車場に設けられたイートインのコーナーでは、いつも地元の人たちがお喋りをしながら、のんびりした時間を楽しんでいました。我が家は旅の間ここで食材やお惣菜を調達して、ほとんど自炊して過ごしました。





街から10分程走り、道路に車を止めてからさらにジャングルを10分ほど歩くと、地元の人々が「人魚の池」と呼んで愛するタイドプールにたどり着くことができます。深いところでは水深2メートルにもなり、中で色とりどりの美しい熱帯魚が泳いでいました。ジャングルでもビーチでも、観光客どころか人の姿を見ることがなく、360度どこを見渡しても人工物が目に入りません。こんもりとしたジャングルを背に、溶岩で出来た岩場の少し冷たい水の中に入ると、それは海水浴というよりは禊とでもいうような、どこか神聖な気持ちになりました。



原始の美しさに溢れ、まさに楽園といった風情のプナですが、昨年のキラウエア噴火の際には住宅地のすぐ近くで溶岩が噴出しました。住民の多くが避難を余儀なくされ、住宅街やたくさんの景勝地も溶岩流に飲み込まれました。このあと訪れた被災地では、火山被害の恐ろしさをリアルに感じた一方で、地球の凄まじいパワーに畏怖の念も感じました。ぜひ 旅行記:Big Island Lava編 をお読み下さい。
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